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猫だけではない、男木島の魅力。

by sayokomiura

香川県高松市からフェリーで四十分の場所にある瀬戸内海の小さな島、男木島へ今年に入って2回も行きました。

そもそも、船に乗ること自体何年かぶりで新鮮な旅のスタートでした。

路地の町

男木島は坂の町です。

島から内部へ入ろうとすると、すぐこんなうねうねの細い坂道になります。

ちょっと迷路のような、似てる道が続きます。あれ?この道通ったかな?

少し方向音痴気味の私は、同じ道をくるくる回っているような、別の空間に迷い込んだような、不思議な迷路にはまったような感じがするときもありました。が、気ままな時間なので、そんな感覚も楽しんでいました。(そんなに広くないので、少し迷っても大丈夫。方向を定めれば行けます)

私は岡山に住んでいて、週に一度近くの公園を歩くのを目標にしているのですが、それも滞りがちです。

それが、男木島にいると、歩くこと、が、息をすることと同じくらい生活の一部だと感じます。

路地を歩いていると、ふと海が見える場所があります。瀬戸内芸術祭のオブジェにも出会えます。猫もいます。

この路地のある町並みが、どこか懐かしくほっとさせてくれます。

瀬戸内国際芸術祭

二〇一〇年から瀬戸内の島々で開催されている現代アートの祭典『瀬戸内国際芸術祭』が一つのきっかけに、Iターン、Uターン希望者が増えたそうです。

二〇一三年秋には、休校だった男木小中学校が再開されました。

フェリーで男木島に着くと、すぐ目に着く白い建物「男木交流館」も『男木島の魂』という作品です。海に映る影も趣があります。

男木交流館ではフェリー(めおん)のチケットやお土産が売られています。

路地の建物の壁にもあちこちにカラフルに塗られた作品があります。『男木島 路地壁面プロジェクト』というそうです。

漁港の先にあるキノコ?が歩いているようなのが『歩く方舟』です。

旧約聖書に出てくるノアの方舟に想を得た四つの山がある方舟が海を渡ろうと歩くさまで、災禍を鎮めるという思いが込められているそうです。

これは迫力がありました。

漁港のさらに先まで行かないと気づかないので、漁港からずんずん進んで行ってみてくださいね。

瀬戸内芸術祭は三年に一度で今は開催中ではありませんが、この他にも路地を押して歩く乳母車(オンバ)にカラフルなペイントや装飾をした『オンバ・ファクトリー』も見ました。

次の開催は、来年二〇一九年です。

男木島図書館

男木島に二〇一六年二月に開館した図書館。メディアにも何度か取り上げられているので、ご存知の方も多いとおもいます。

五月にクラウドファンディングで屋根工事を終えたばかりです。

子供の頃から図書館好きでした。

図書館ってなんだろう。単に本があるだけではない存在感がありますよね。

男木島図書館はまさにそう、島の文化的な存在、皆に開かれた誠実で公平な場所。

図書館の理事長の額賀順子さんは、今イベントの活動を一緒にさせていただいていますが、その判断力、思慮深さ、公平さに触れて、尊敬し憧れている存在の方です。

男木島図書館もその存在感とセンスの良さが際立つ場所でした。

今回は諸事情で少しの時間だったのですが、ゆっくり本を読んだりカレーを食べたり(美味しそうなカレーも食べることができるのです!)して過ごしてみたいです。

ダモンテ商会

男木島には、幾つかの飲食店があります。

今回私が行ったのは、ダモンテ商会。

ご夫婦で男木島に移住して、建物も自分で改装して二〇一七年十一月にOPENしたばかりのお店です。

お店の内装もパンやコーヒーもこだわりの感じられる素敵なお店なのですが、私の印象に特に残ったのは、オーナーのダモンテさんのお話です。

男木島に移住する前、ご夫婦で一年間世界中を一ヶ月一箇所周ったそうです。

最初は単なる世界一周旅行なのかと聞いていたのですが、そうではなく、一個所ずつこれから開くお店のためのこだわりの旅行だったのです。

コロンビアのコーヒー農園に泊まり込んだり。チーズ作りをヤギの乳搾りから修行したり。

今お店で出しているコーヒーも、この時のコーヒー農園から仕入れているこだわりのコーヒーだそうです。

コーヒーも、フレンチトーストもサンドウィッチも、とても美味しかったです。

また、ダモンテさんはWordPressというソフトウェアを使って、自分でお店のサイトを作っています。

オンラインショップになっていて、お店のパンやコーヒー豆、グラノーラなどを買うことができます。

また、ブログもとても面白く、魅力的な文体で男木島のことがよくわかります。

奥様のダモンテ祐子さんの記事も『Woman type』に出ています。

コーヒーもパン作りも、お店の改装も、webサイト作りも、淡々と自分のペースで前へ作り上げていく力が、(勝手に私には)男木島の自然力と重なって見えて魅力的でした。

男木島灯台

港から歩いて三十分ほどのところに男木島灯台はあります。

漁港が島のほぼ南端で、灯台は北端です。

歩いて三十分、でも男木島では当たり前に歩いて行きます。

この三十分の道のりの途中、カーブの坂を登った時に見えた海は感動です。

男木島灯台は御影石造りの美しい灯台です。

灯台の周囲ではキャンプもできます。

そして、海を行き交う船が見えて、ここでしばらくのんびりするのもいいですね。

「猫だけではない男木島の魅力」とは言っても、やっぱり男木島に来たからには猫も見たいです。

二回目の男木島訪問は、猫の写真を撮ることも目的の一つでした。

一回目に来た時は、意外にも猫にあまり会いませんでした。

後で聞くと、猫のいる場所は決まっているそうです。

豊玉姫神社と南の男木漁港の周辺です。

港から見える大きな鳥居をくぐり階段を上っていくと、豊玉姫神社です。

いましたいました。猫たち。

坂の上から見える海の景色も綺麗で登って来た甲斐がありました。

猫のいるもう一つのスポットは男木漁港と聞き漁港へ行ったのですが、一匹も居ません。

引き返したのですが、漁港のもっと先だと教えていただき漁港を通り越して『歩く方舟』のある防波堤の方まで行くといました!

男木島の猫は人懐こく、うちの近所の野良猫と違って近づいても逃げずに撫でさせてくれます。

かわいい猫たちですが、増えすぎて農作物が荒らされたり、悪臭がしたり、猫の健康状態が悪くなったり、といった問題もあるそうです。

そこで、「どうぶつ基金」による猫た

ちの不妊手術を行っているそうです。

島のあちこちで「さくら猫」のポスターを見ましたが、これは手術後の猫には目印として耳の先をV字にカットし、その形が桜の花びらのように見えることからだそうです。

猫のケガや病気のリスクも減り、人間との共存を図る道を探っているのですね。

猫が増えすぎてしまうのは、決して猫が悪いわけではなく、人間が無責任にエサをやったり多頭飼い崩壊という、人間の責任が大きいのです。

決して殺処分になる猫を出さないように、私たち観光客も可愛いだけで無責任にエサをやったりしないようにしたいですね。

人と猫が幸せに共存できることを祈ります。

何度も訪れたくなる男木島

高松へ帰る最終便は十七時発です。

歩いて周ったのに、一日で南の漁港から北の灯台まで行くことができました。

一日で全部周った満足感、でもまた行きたくなる、そんな島です。

二月に行くと、水仙の花が綺麗だそうです。

またカメラを持って訪れます!

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